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米軍「所属確認できず」 広島の航空機音 岩国基地が初回答

 11月下旬以降、広島市街地とその周辺で早朝に聞こえる正体不明の航空機音について、米軍岩国基地は17日、中国新聞の取材に初めて回答した。「これまでの調べでは岩国基地所属の米軍機だとは確認できていない」とし、「詳細に調べるには、緯度や経度など正確な場所、機体の写真などを提示してもらう必要がある」と述べた。

 中国新聞は5、11、17日の3回にわたり「午前5時ごろ、広島市上空などを米軍機が飛んでいないか」などについて電話と電子メールで問い合わせていた。この日、米軍側が電話で回答。ライル・ギルバート報道部長は「これ以上調べることは難しい」と答えた。別の基地に所属する米軍機の可能性については「答える権限がない」とした。

 在日米海兵隊を統括する第3海兵遠征軍(司令部・沖縄県)からは、17日夜までに回答はなかった。自衛隊に該当機がないかを照会している中国四国防衛局(中区)は「まだ調査中」とした。

 夜明け前の航空機音については11月下旬以降、読者から約340件の情報が「こちら編集局です」などに寄せられている。「真っ暗で何が飛んでいるのか分からない。音だけが聞こえて怖い」などと訴える声が多い。(東海右佐衛門直柄、新本恭子)

(2018年12月18日朝刊掲載)

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