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再生エネ普及へ討論 宇部で国際会議 250人参加

 太陽光や風力発電など再生可能エネルギーの普及に向け、有識者らが意見を交わす国際会議「コミュニティ・パワー会議」が25日、宇部市のときわ湖水ホールであった。国内外から約250人が参加し、エネルギー問題の今後を考えた。

 NPO法人環境エネルギー政策研究所(東京)の主催。周南市出身の飯田哲也所長はあいさつで「地域が主体性を持って自分たちのエネルギーをつくるという精神が大事。小規模分散型のエネルギー革命は必ず勝利する」と述べた。

 3部構成で、地域の力の創出をテーマにした討論には、美作市や山形県でバイオマス発電などに取り組む団体の代表らが参加。「地域の理解が進むのに時間がかかる」「政治的なイデオロギーが障害になる」などの意見や悩みが出た。

 カナダ・オンタリオ州のNPO代表のクリストファー・スティーブンスさんは「意見の対立は胸襟を開き、議論していく。まずは小さい成功例を積み上げることが重要だ。一緒に楽しむ感覚で地域の絆も強まる」と述べる一方、資金調達の重要性も説いた。(金刺大五)

(2013年2月26日朝刊掲載)

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