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瀬野住民 戦没者弔う 安芸区 10月に慰霊碑清掃

 明治維新150年を機に、広島市安芸区瀬野学区の住民が、学区内の4カ所にある維新以降の戦役従軍者・戦没者を弔う慰霊碑を清掃し、各地で慰霊祭を開いた。

 慰霊碑は浄行寺と生石子(ういしご)神社、龍善寺、平山神社にそれぞれ設けられている。社会福祉協議会など地区内の各種団体が実行委員会をつくり、10月に石碑を掃除。見えにくくなっていた文字は、業者に頼んで墨を入れた。

 15日に4カ所で開いた慰霊祭には、遺族や関係者も招いた。うち浄行寺では遺族たち約50人が参列。原爆犠牲者の名も刻まれている慰霊碑に手を合わせ、冥福を祈った。4カ所で延べ240人が参列した。

 瀬野学区連合町内会長で、実行委の金月節男委員長(76)は「慰霊碑の汚れが気にかかっていた。地域の先人を供養し、現在の平和に感謝したかった」と話していた。(鴻池尚)

(2018年12月19日朝刊掲載)

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