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竹島資料室(島根県松江)最多の来場者 今月 記念式典で関心高まる

 日韓両国が領有権を主張する島根県・竹島(韓国名・独島(トクト))に関する資料を展示する島根県竹島資料室(松江市)の来場者数が2月、単月として過去最多の846人となった。昨年8月の韓国前大統領の上陸以来、初めて県が開いた2月22日の「竹島の日」記念式典で、国内外の関心が高まったとみられる。

 2月1~26日のうち開室した22日間に訪れた。これまで最多だった昨年11月(開室26日)の760人を、2月23日に上回った。2月は1日平均38・5人が訪れており1月の約2・5倍、李明博(イミョンバク)前大統領の上陸前と比べ約7倍の水準となっている。

 県が条例で定める竹島の日に開いた式典の前後は特に混雑した。22日には1日当たり過去最多の147人、23日も139人が訪れた。他県からの来場者に加え、韓国人も目立ったという。

 資料室は2007年4月に開室。県庁第3分庁舎の2階にありパネルや模型も含め約1200点を所蔵、うち約80点を展示している。県は昨年10月から土日曜も開室して啓発を強化。ことし2月末で展示を終える予定だった特別展の資料のうち約30点の展示は3月以降も続ける。(樋口浩二)

(2013年2月27日朝刊掲載)

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