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島根県邑南で騒音独自測定 米軍低空飛行 町が機器増設方針

 島根県邑南町は3月末、米軍機の低空飛行訓練による騒音監視を強化するため、羽須美、瑞穂両支所に町独自で測定器各1台を置く。県から無償貸与された測定器を旧石見町にある町役場と日和公民館に各1台置いたが、旧羽須美村、瑞穂町でも目撃情報が相次いでいるため計4台体制とする。

 石橋良治町長は昨年12月、町議会定例会で隣接する三次市が測定器を設置するかどうかをみて独自設置を判断する意向を示した。同市に整備予定がなく、2台増設を決めた。

 町では測定器2台を置いた12月以降、町民の目撃情報を含め米軍機とみられる騒音を38件確認。うち10件は羽須美、瑞穂両地域だった。

 3月4日開会の町議会定例会に設置費用約150万円を含む2012年度一般会計補正予算案を提案する。町危機管理課は「消防団や自治会などにも呼び掛けて、多くの監視網で情報を集めたい」としている。(黒田健太郎)

(2013年2月27日朝刊掲載)

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