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平和公園トイレ 大半を洋式化 高齢者や外国人に配慮 

 広島市は2013年度から、中区の平和記念公園にあるトイレを建て替えていく。個室の大半を洋式に替えるなど、お年寄りや外国人にも使いやすいトイレにする。維持管理費を抑えるため数を現在の5カ所から4カ所に減らす方針で、建て替えは16年度末までに終える計画でいる。

 公園内のトイレは現在、「平和の鐘」近く▽レストハウス▽原爆資料館東館北▽原爆ドーム東▽国際会議場北―の5カ所にある。いずれも1980~83年に建てられ、老朽化している上に、大半の個室が和式。荷物の置き場もなく、観光客から改善を求める声が寄せられていた。

 市は5カ所のうち2カ所を移設する。まず13年度、平和の鐘近くのトイレを今より100メートル南に新築する。周囲に原爆ドームや平和の時計塔があり、景観に配慮した。レストハウスのトイレは植栽に隠れて分かりにくいため園路から見えやすい位置に移す。

 園路から離れ、利用者が限定される国際会議場北のトイレは廃止を検討する。残る2カ所は、現在地で建て替える予定でいる。

 外観のデザインも景観になじむよう見直すという。公園整備課は「清潔感のあるトイレに一新し、観光客のおもてなし向上につなげたい」としている。(加納亜弥)

(2013年2月28日朝刊掲載)

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