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平和伝えるカレンダー 広島平和教育研が作製

 広島県内の教職員たちでつくる広島平和教育研究所(広島市東区)は9日、2019年度版のヒロシマ平和カレンダーを発表した。爆心地近くの被爆校舎を使った本川小平和資料館(中区)が所蔵する写真や遺品を紹介し、平和の大切さを伝える。

 A2判1枚につき2カ月分の暦を載せ、4月始まり。原爆の傷痕が残る校舎での戦後の授業や運動会の様子を写した写真、犠牲となった教員の遺品の指輪などを解説文付きで掲載している。暦には南北首脳会談の「板門店宣言」(2018年4月27日)など核兵器・平和を巡る出来事を記している。

 研究所は1982年度から、テーマを替えてカレンダーを作製。同研究所の浜野梢副理事長(49)は「学校の被爆を通じて子どもたちに平和について考えてほしい」と話す。

 2800部を印刷。希望する県内の学校には無料で配り、一般には1部千円(送料別)で販売する。発行・発売は広島県教育用品☎082(264)1750。(水川恭輔)

(2019年1月10日朝刊掲載)

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