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「大きな前進」山口知事期待 馬毛島買収

 米軍岩国基地(岩国市)の艦載機の陸上空母離着陸訓練(FCLP)を巡り、政府が訓練施設の移転候補地の馬毛島(鹿児島県)の土地所有者と買収に向けた確認文書を交わしたことを受け、山口県の村岡嗣政知事は18日の記者会見で「大きな前進」と期待を述べた。

 米側は現在、硫黄島(東京都)で訓練しているが、悪天候で使えない際は岩国基地を予備施設に指定する。政府は馬毛島への恒久的な訓練施設の建設に向け本年度中にも売買契約を結ぶ方向で最終調整。馬毛島に施設ができれば岩国基地でのFCLPの可能性は低下するとみられる。

 村岡知事は「契約に至れば大きな前進。地元市町と連携し早期整備を要望したい」と前向きに捉えた。岩国市の福田良彦市長も既に歓迎の意向を示している。

 また宇部市がJR宇部、小野田の両路線を廃止し、バス高速輸送システム(BRT)導入を検討していることに村岡知事は「鉄道をやめれば元に戻せない。冷静にメリット、デメリットの議論を」と慎重な姿勢をみせた。

(2019年1月19日朝刊掲載)

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