×

ニュース

核廃絶の道 若者が提案 広島市中区で講座

 核兵器廃絶への取り組みや平和について学ぶヒロシマ・ピースフォーラムが19日、広島市中区の原爆資料館であった。「若者が考えるこれからのヒロシマ」をテーマに、県内外で活動する学生たちが意見を交わした。

 核兵器禁止条約の締結を求める「ヒバクシャ国際署名」のキャンペーンリーダー林田光弘さん(26)=川崎市=は、昨年9月末時点で約830万人分の署名が集まったと報告。「核兵器廃絶を夢にせず、実現しないといけない」と呼び掛けた。

 広島女学院高2年の庭田杏珠さん(17)は、被爆者と対話しながら戦前の白黒写真をカラー化する取り組みを紹介。「被爆者が高齢化する中で、声を直接聞ける最後の世代だと思う。受け取った思いを止めずに伝えていきたい」と話した。

 フォーラムは市などが主催し、約100人が参加。発表を聞いた広島市立大2年の林侑香里さん(20)は「若い世代として、平和について積極的に学んでいきたい」と刺激を受けていた。(藤田龍治)

(2019年1月20日朝刊掲載)

年別アーカイブ