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再編交付金で振興策を 岩国基地騒音被害の阿多田島 大竹市議会委に住民要望

 米軍岩国基地(岩国市)の騒音被害が深刻な大竹市の阿多田島で19日、市議会の基地周辺対策特別委員会が住民との意見交換会を開いた。基地への米空母艦載機移転が昨年3月に完了したのを受け、住民からは在日米軍再編に伴う市への再編交付金を活用した振興策を求める声が上がった。

 委員8人のうち6人と、住民19人が出席した。住民からは、艦載機移転に伴って騒音被害が増したのを受け、代償を求める声が続出。唯一の公共交通である離島航路のフェリーの更新から14年が経過しているとして「再編交付金を活用して新しい船を建造してほしい」との要望も出た。

 委員側は「国側も地元の具体的な提案を待っている。一緒に取り組みたい」と応じ、今後も住民と議会の意見交換の場を続ける方針で一致した。

 島は基地の北東約6キロにあり、飛び立つ米軍機のルート直下に位置する。特別委の網谷芳孝委員長は終了後、「率直に話し合うことができた。意見を基に振興策の実現に協力したい」と話した。(白石誠)

(2019年1月20日朝刊掲載)

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