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国際刑事裁判所 書記が広島訪問

 戦争犯罪、大量虐殺などを犯した個人を裁く国際刑事裁判所(ICC、本部オランダ・ハーグ)のピーター・ルイス書記が24日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。米国の原爆投下による市民の被害の実態に触れ、平和構築への貢献を誓った。

 原爆資料館を志賀賢治館長の案内で見学し、原爆投下による広島の街の壊滅を伝えるCGや、遺品の三輪車などに見入った。続いて原爆慰霊碑に花をささげ、被爆者の証言を聴いた。

 ルイス氏は記者団の取材に対し「非常に身の引き締まる体験だ。ICCは、安全で正義に満ちた世界をつくるため、努力しなければならない」と述べた。

 ルイス氏は英国出身。英国検察庁チーフ・エグゼクティブなどを歴任し、2018年4月から現職。書記はICCの行財政を統括する。外務省の招きで20日に来日した。(水川恭輔)

(2019年1月25日朝刊掲載)

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