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平和行事

医科学的解説交え被爆証言 来月から広島で連続講座

 原爆の人的被害を新たな手法で伝える連続講座「被爆証言と医科学的解説シリーズ」(4回)が2月から11月まで広島の市民有志の手で開かれる。直接被爆、入市被爆、胎内被爆者らがそれぞれ語り、医学と科学の視点を交える。

 第1回の「爆心地から540mで被爆した少女」は2月16日午後1時半から広島市中区の原爆資料館メモリアルホールである。15歳の時に学徒動員先の広島中央電話局で被爆し、多くのがんを発症しながら体験を語ってきた寺前妙子さんが証言。被爆者医療と放射線の影響調査に取り組んできた鎌田七男広島大名誉教授が解説する。

 NPO法人ANT―Hiroshima、広島市の被爆体験伝承者らでつくる「被爆体験を継承する会」などの実行委員会が企画。実行委の渡部久仁子さん(38)は「ヒロシマの継承に興味がある人たちに参加してほしい」と期待する。

 5月25日、8月24日、11月30日にも開く。申し込み不要で無料。ANT―Hiroshima☎082(502)6304。メールant@ant‐hiroshima.org

(2019年1月28日朝刊掲載)

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