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地道な国際交流に奨励賞 ヒロシマ平和創造基金 3団体1個人選ぶ

 公益財団法人ヒロシマ平和創造基金(理事長・岡谷義則中国新聞社社長)は29日、国際理解や平和創造の活動を続ける個人・団体に贈る本年度の「国際交流奨励賞」に、広島県内の3団体と1個人を選んだ。

 「カンボジアのこどもたちの歯をまもるプロジェクト」は、歯科医の岩本優子さん(34)=広島市安佐南区=らが広島大歯学部やNPO法人NGOひろしまと連携し、カンボジアの小学校で歯科健診や歯磨きの指導に取り組む。

 「ひろしま日本語教室」は光原鈴江代表(65)=東区=ら約20人で活動。広島市周辺で暮らす外国人に30年間にわたり日本語を教えるとともに地域の外国人同士の交流を促している。

 「HOPEプロジェクト」は二口とみゑ代表(69)=佐伯区=を中心に、各地で被爆ピアノの演奏会を開く。世界的ピアニストのマルタ・アルゲリッチとも交流し、来夏には広島交響楽団との演奏会を予定する。

 韓国出身で福山市の金美香(キム・ミヒャン)さん(44)は、地元FM放送で外国人向けの情報番組を担当。市民グループの共同代表を務め、在日外国人の居場所づくりにも励む。

 今回は18件の応募があった。2月27日に広島市中区の中国新聞ビルで表彰式があり、賞状と10万円の奨励金を贈る。(桑島美帆)

(2019年1月30日朝刊掲載)

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