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原爆ドームでドローン 禁止区域 オランダの学生注意

 世界遺産の原爆ドーム(広島市中区)上空で4日午後3時10分ごろ、観光客が小型無人機ドローン1機を飛ばしているのが目撃された。市は条例に基づき平和記念公園での飛行を禁止していることから、警備員が駆け付け、やめさせた。

 ドローンは約5分間、ドームの鉄骨の屋根の周りを2、3回旋回した。ドーム前でボランティアガイドをする三登浩成さん(73)=広島県府中町=らが対岸の元安川親水テラスで操作していたオランダ出身の男子大学生(23)を発見。近くにいた警備員に知らせた。

 大学生は中国新聞の取材に「景色を撮るためで、飛行禁止については知らなかった」と話した。箱根(神奈川県)や河口湖(山梨県)でも飛ばしたという。

 市は、鎮魂の場である平和記念公園でのドローン飛行が市公園条例で定める「迷惑行為の禁止」などに当たるとして2015年から規制している。市緑政課は「観光客にも危険。警備を強化したい」としている。(山本祐司)

(2019年2月5日朝刊掲載)

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