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ヒロシマ・ナガサキ議定書 子どもにも分かる文章に 修道大生が「改訂版」

■記者 桑島美帆

 広島修道大(広島市安佐南区)の学生が、核兵器廃絶への道筋として平和市長会議が提唱している「ヒロシマ・ナガサキ議定書」を分かりやすく書き直した。学生4人が12日、市長会議事務局を務める広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長に届けた。

 学生たちは、議定書の前文や各条項で「履行」「措置」など翻訳調の言葉が使われたり、一文が長かったりする点に着目。「すべての国の核軍縮義務の促進」「核兵器取得につながる活動全般の禁止」などと簡潔で平易な表現に置き換えた。

 法学部2年の中崎英美さん(19)は「子どもにも分かる内容にし、みんなが核兵器廃絶に向けて次の行動へ移せるようにしてほしい」と提案した。

 リーパー理事長は「専門家が作ったため文章が複雑になった。今年は多くの人に認知してもらうよう仕掛けていきたい。ぜひ、みなさんの意見を参考にしたい」と述べた。

 学生たちは昨年9月から、三上貴教(たかのり)教授が指導する国際政治学の授業で、核拡散防止条約(NPT)などに盛り込まれた専門用語を調べたほか、議定書の条項を図解して読み解いてきた。

(2009年3月13日朝刊掲載)

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