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栗原貞子さんの生誕100年記念展 広島市中区で詩など30点

 原爆詩「生ましめんかな」で知られる広島市出身の詩人、栗原貞子さん(1913~2005年)の生誕100年を記念する企画展が、広島市中区の市立中央図書館で開かれている。4月29日まで。

 栗原さんの詩、評論を収録した本や雑誌など約30点を展示する。連合国軍総司令部(GHQ)の検閲で一部削除された反戦詩集「黒い卵」の初版本など、普段は同図書館の書庫に保管する資料もある。小学生向けに講演する姿のDVD映像も流している。

 原爆投下後の市街地の惨状を目の当たりにした栗原さんは、詩作や語り部の活動を通じて反戦を訴え続けた。同図書館の石田浩子学芸員は「命が何より大切との強い信念を持ち、行動し続けた女性。その生涯を知り、作品を味わってほしい」と話している。

(2013年3月4日朝刊掲載)

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