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ドーム景観守ろう 資料館でシンポ 広島市中区

 広島市中区の世界遺産・原爆ドームや平和記念公園周辺の景観について考えるシンポジウムが9日、原爆資料館東館(中区)であった。被爆地を象徴する建物や風景を守り、街の魅力を高めようと市が企画し、約180人が参加した。

 広島大の杉本俊多(としまさ)名誉教授(建築学)が基調講演。戦争記念碑や資料館が街中にあるドイツが計画的に景観を保護している取り組みを紹介し、「被爆の歴史を伝える建物を生かす都市計画を広島もつくるべきだ」と訴えた。

 建築や都市計画の専門家たち3人によるパネル討論もあった。高崎経済大(群馬県高崎市)の大沢昭彦准教授(都市計画)は「眺望の良いエリアのことだけを考えるのではなく、周辺部の活性化も一体的に進めることが街の価値向上につながる」と指摘した。(山本真帆)

(2019年2月10日朝刊掲載)

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