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碑巡りガイド 高校生学ぶ 広島市商高の観光コース 平和公園で実践

 広島市立広島商業高(東区)観光コース3年生が平和記念公園の碑巡りガイドができるよう学ぶ授業を受けた。同校の観光実習を活用した初の取り組み。

 締めくくりとして1月中旬に生徒10人が観光客に声を掛けながら、原爆ドームや原爆供養塔、被爆アオギリなど8カ所を1時間半かけて巡り、実際に説明した。1カ所につき1、2人で分担し、自分たちで調べて考えた文章を読み上げた。原爆の子の像の説明をした松原楓さん(17)は「聞く人をきちんと見て気持ちを込めた」と話していた。

 若者と平和活動する西区のNPO法人「HPS国際ボランティア」のメンバーに指導を受け、実地の練習も重ねた。昨年8月には姉妹校の長崎市立長崎商業高の生徒も案内した。

 授業を担当した福田覚教諭は「2019年度以降も続け、碑巡りガイドを組み入れた観光ルートを将来的に考えていきたい」としている。(山本祐司)

(2019年2月12日朝刊掲載)

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