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科学諮問委始まる 放影研

 放射線影響研究所(放影研)の科学諮問委員会が4日、広島市南区の同研究所で始まった。日米の大学教授や医師たち外部の専門家12人が研究内容を審議し、勧告をまとめる。6日まで。

 科学諮問委は年1回ある。今回は放射線と心血管疾患などの関係をテーマにした臨床研究部の研究を中心に、非公開で審議する。

 放影研は原爆投下直後の広島、長崎で「黒い雨」を浴びたとされる約1万3千人のデータを保管していた問題をめぐり、昨年12月に公表した「がんになるリスクが高まる傾向は見られなかった」との解析結果も報告する見通しだ。

 初日は冒頭、放影研の大久保利晃理事長が「熱心な議論と助言をお願いしたい」とあいさつ。福島県立医科大の山下俊一副学長(内分泌学)と、米オクラホマ大のジョン・マルビヒル教授(遺伝学)が共同座長を務める。(田中美千子)

(2013年3月5日朝刊掲載)

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