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オスプレイ訓練 「安全性 懸念拭えず」 山口知事 日程事前伝達は評価

 山口県の山本繁太郎知事は5日、米海兵隊岩国基地(岩国市)を拠点に6日から始まる垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの本土での低空飛行訓練に関し、事前に日程や訓練場所が示されたことを評価する一方、「安全性の懸念は払拭(ふっしょく)できていない」と述べた。

 午前の県議会一般質問の後、記者団の取材に答えた。山本知事は「日米合同委員会の協議も踏まえて情報が寄せられたことは、一つの前進と受け止めている」とした。期間中は夜間飛行訓練も実施される予定で、山本知事は岩国市などと連携し日米合同委員会の合意が守られているかを注視する考えも示した。(門戸隆彦)

訓練中止求め意見書を可決 島根県邑南町議会

 島根県邑南町議会は5日、本会議を開き、米海兵隊岩国基地を拠点に6日から始まる垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの訓練中止を求める意見書案を賛成多数で可決した。

 意見書案は、オスプレイを岩国基地に移せば「町上空の飛行経路『ブラウンルート』や訓練空域『エリア567』を使う可能性が高い」と指摘。町民の生命と財産の安全を脅かし不安に陥れるとして飛行訓練に抗議し、中止を求めている。町議会は昨年9月にも、オスプレイの国内配備と飛行訓練中止を求める意見書案を可決している。

(2013年3月6日朝刊掲載)

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