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平和創造 貢献たたえる 国際交流奨励賞 3団体表彰

 ヒロシマ平和創造基金(理事長・川本一之中国新聞社副会長)の国際交流奨励賞表彰式が5日、広島市中区の中国新聞ビルであった。国境を超えて平和創造に貢献している広島県内の3団体に表彰状が贈られた。

 青年海外協力隊員たちが国外で原爆展を開いている国際協力機構(JICA)中国国際センター(東広島市)。西宮宜昭所長(56)は「102回の原爆展を開いた隊員190人に代わって受けたい」と述べた。2004年に初めて原爆展を開いた広島大大学院研究員小坂法美さん(36)も出席。「いろんな国に広がっているのがうれしい」と喜んでいた。

 旧ソ連時代に核実験が繰り返されたカザフスタンとの交流を重ねる国際交流グループCANVaS(キャンバス、広島市南区)の小麻野美和子副代表(31)は「ことしで設立10周年。これからも続ける励みになった」。今夏、現地から初めて学生を広島に招く計画だ。

 NPO法人ワールド・フレンドシップ・センター(WFC、西区)は米国の平和活動家、故バーバラ・レイノルズさんが1965年に設立して以来、草の根で核兵器廃絶に取り組む。山根美智子理事長(65)は「今後も地道な平和活動を続けたい」と話していた。

 この賞は、広島国際文化財団(山本信子理事長)が98年度に創設。ヒロシマ平和創造基金が昨年8月、公益財団法人に認定されたのを機に引き継ぎ、公募して受賞者を選んだ。(二井理江)

(2013年3月6日朝刊掲載)

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