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カキ殻・折り鶴使用壁材 丸栄が発売 自宅DIY向け

 カキ殻製品メーカーの丸栄(広島市中区)は5日、広島県産のカキ殻に、平和記念公園(同)に寄せられた折り鶴を細断して練り合わせた内装用の壁仕上げ材を発売する。白色の中に折り鶴のカラフルな色合いが浮かぶのが特徴で、自宅の改装向けなどに売り込む。

 「貝適空間Hiroshima折り鶴」と名付けた。カキ殻の粉末に、市から提供を受けた折り鶴を紙吹雪状にして混ぜた。こてを使い、石こうボードや壁紙、コンクリートなどに塗ることができる。

 同社によると、カキ殻粉末は歌舞伎舞台の背景画の下地にも使われ、ソフトな白色が特徴。化学物質ホルムアルデヒドを吸着する効果もあるという。希望小売価格は5キロ入り6480円から。折り鶴が入っていないタイプも用意し、安佐南区のジュンテンドー沼田店や通販サイトなどで売る。

 同社はカキ殻を原料とした肥料や飼料を手掛けている。自宅などを自ら改装するDIY用品の需要が高まっており「新たな事業の柱に育てたい」としている。(山本和明)

(2019年3月5日朝刊掲載)

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