×

ニュース

廿日市市議選立候補予定者 オスプレイ配備 市民団体アンケート

 米海兵隊岩国基地(岩国市)を拠点に6日から、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの本土低空飛行訓練が始まるのを前に、廿日市市の市民団体「岩国基地の拡張・強化に反対する県西部住民の会」は、24日投開票の市議選(定数30)の立候補予定者を対象としたオスプレイ配備などに関するアンケート結果をまとめた。

 2月の立候補予定者説明会に出席した34人に質問状を配り、現職7人、元職1人、新人5人の計13人から回答を得た。「オスプレイは廿日市市民に影響があるか」との問いに、未記入の新人1人を除く12人が「ある」と答えた。自由記述では、飛行訓練時の騒音被害や事故の危険性を指摘する意見が目立った。

 同基地への空母艦載機の移転については現職5人、元職1人、新人3人の計9人が「容認すべきでない」、現職1人が「容認すべき」、現職1人と新人2人が「分からない」または未記入だった。詳細は同会のホームページで公開し、17日の告示日後は実名を伏せるという。http://www.k5.dion.ne.jp/~stop/iwakuni‐kichi/(村上和生)

オスプレイきょう低空訓練 広島からも抗議の声 被爆者や市民団体 座り込み・街頭活動

 米海兵隊岩国基地(岩国市)を拠点にした垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの低空飛行訓練が6日始まるのを前に、広島市では5日、抗議行動が相次いだ。被爆者や市民団体が座り込みと街頭活動で訓練中止と日本への配備撤回を訴えた。(田中美千子)

 県被団協(金子一士理事長)や県原水協など20団体でつくる「憲法と平和を守る広島共同センター」の約40人が30分間、抗議の横断幕を掲げ、中区の平和記念公園の原爆慰霊碑前に座り込んだ。

 米国に配備撤回を認めさせるよう、政府に行動を求める決議文を採択した。県被団協の大越和郎事務局長(72)=西区=は「政府は配備反対の民意を無視している。被爆地がイワクニと連携し、声を上げねば」と力を込めた。

 中区の本通り商店街では、市民団体「ピースリンク広島・呉・岩国」などの約10人が抗議のチラシを配った。参加者は次々にマイクを握り、「危険な訓練が強行されようとしている。平和都市広島が見過ごしてはならない」と呼び掛けた。

(2013年3月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ