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ガザの教諭 幟町小訪問 平和教育の現場見学

 パレスチナ自治区ガザの小中高の教諭10人が7日、広島市中区の幟町小を訪れた。被爆後に千羽鶴に願いを託しながら白血病で亡くなった故佐々木禎子さんの母校で、平和教育の現場を見学した。

 5年生の平和学習に参加した。原爆で壊滅した広島で水道復旧に尽力した人たちを題材に、熱心に学ぶ児童の姿に見入った。ガザの教諭は、イスラエル軍に地区の境界を封鎖され、空爆で学校が破壊されても勉強を続ける紛争下の子どもの日常を写真で紹介した。

 授業後、同校が8月6日に開く平和集会などの取り組みについて幟町小教諭らと意見交換した。高校教諭のラナ・アブサケルさん(38)は「廃虚から立ち上がったヒロシマを復興のモデルとして子どもたちに伝えたい」と話していた。

 安倍晋三首相が昨年の国連総会で表明した外務省事業「ガザ教員招へい」の第1回。8日に帰国する。(新山京子)

(2019年3月8日朝刊掲載)

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