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広島大医学部生 IAEAで研究 HICARE来月派遣

 広島大医学部医学科3年の小野彩佳さん(22)=広島市西区=が4月1日から3カ月間、オーストリア・ウィーンの国際原子力機関(IAEA)で研究体験をする。県庁で11日、田辺昌彦副知事と会い、研究スタッフの補助役として活動する意気込みを語った。

 県や県医師会などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)がIAEAと共同で進めるインターンの派遣事業の一環。小野さんは期間中、IAEAヒューマンヘルス部に所属し、がんの放射線治療などの報告書や論文の作成に参加する。国際会議の準備や、会議に出席する専門家たちとの交流にも携わる。

 小野さんは、HICARE副会長を務める田辺副知事との会談で、祖父ががんの放射線治療を受けたと説明。「放射線の人体への影響について、ずっと興味があった。被爆地ヒロシマの代表として、放射線の平和利用などをテーマに多くの国の研究者と議論したい」と意気込みを披露した。

 インターンの派遣は2013年に始まり、小野さんは6人目。交通費と滞在費はHICAREとIAEAが負担する。(木原由維)

(2019年3月12日朝刊掲載)

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