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「竹島」記した地図確認 島根県 旧日本軍発行の2枚

 島根県は6日、日韓両国が領有権を主張している竹島(韓国名・独島(トクト))を記載した第2次大戦中の地図2枚を、県外からの情報提供で確認したと発表した。付近を通る航路も示され、県は「日本名で書かれた竹島が日本の航海の目印だったことを示し、わが国の主張の補強資料になる」としている。

 地図は「太平洋素図」(1942年)と「太平洋全図」(43年)。いずれも旧日本軍の陸地測量部が発行した。太平洋素図には、小樽―中国・大連間の航路近くに「竹島」と記されている。

 2枚は宮崎市の男性が所蔵していた。県の情報提供の呼び掛けに応じ、昨年11月下旬に貸し出した。

 県は「当時、陸地測量部が竹島を朝鮮総督府ではなく島根県の管轄と認識していた裏付けになる」としたうえで「竹島は小さいため省かれている地図もあり、記載のある同様の地図を一つでも多く確認したい」としている。(川上裕)

(2013年3月7日朝刊掲載)

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