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児童と交流 原爆被害学ぶ 袋町小で「キワニス」参加者 広島

 広島市中区で開幕した社会奉仕団体「キワニス」のアジア太平洋総会の参加者が7日、会合の合間に中区の袋町小平和資料館を訪れ、児童と交流した。

 米国、オーストリア、ノルウェー、マレーシア、フィリピンの5カ国の代表7人。6年生約40人が英語を交えて案内し、被爆直後に記された被爆者たちの伝言が残る旧校舎の壁やガラスが吹き飛んだドア、パネル展示などを説明した。

 米国の大学職員ローズマリー・デジュリオさん(60)は「純真な目で平和の大切さを語る姿に感銘を受けた」。同小6年渡辺統(とう)君(12)は「原爆について世界の人たちに伝えられるよう英語を勉強したい」と話した。

 キワニスは1915年に米国で創設され、会員は約80カ国に約30万人。広島市で初開催となるアジア太平洋総会には日本を含む12の国・地域の約800人が参加。9日まで、妊婦や新生児の破傷風の撲滅などを話し合う。(山本乃輔)

(2013年3月8朝刊掲載)

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