×

ニュース

専門家の確保や若手育成求める 放影研の科学諮問委

 放射線影響研究所(放影研、広島市南区)の研究内容の評価や方向性を審議する科学諮問委員会が24日まで3日間開かれ、勧告をまとめた。被爆者たちから提供された生物試料を適切に管理し、最新の研究に生かすため、専門家の確保や若手の育成に努力するよう求めた。

 会議は非公開。共同座長の酒井一夫・東京医療保健大東が丘・立川看護学部教授は会議後の記者会見で「貴重な試料を多方面から実験、解析して得た情報を念入りに分析することで、体の中で起きていることを探ることができる。生命情報科学などの素養を持つ人材が不可欠だ」と述べた。

 科学諮問委は日米の外部の有識者たちで構成している。年1回開催しており、今回で46回目。(金崎由美)

(2019年3月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ