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騒音 岩国市も検証へ 艦載機移転 国に措置要求 視野

 米軍岩国基地(岩国市)への空母艦載機の移転完了から30日で1年となるのを前に、福田良彦市長は26日の記者会見で、1年間の基地周辺の騒音を検証し早期に公表する考えを示した。

 艦載機移転を巡り、市は基地周辺住民の生活環境が滑走路の沖合移設前より悪化しないことを受け入れ条件の一つとしていた。福田市長は「騒音データを整理、分析し、山口県とも協議し公表したい。結果によっては必要な措置を国に求める」と述べた。公表時期は4月中旬以降とする。

 一方で移転完了後の騒音について「沖合移設前と比べると場所によって差はあるが、全体として悪化しているとはいえないのではないか」との認識を示した。

 会見では艦載機部隊が所属する第5空母航空団の司令部機能の岩国移転に関する質問もあった。市基地政策課の村上武史課長は「国に照会したところ、現時点で移転は完了していないとの回答があった」と説明した。(松本恭治)

(2019年3月27日朝刊掲載)

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