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復興ソング、島根の児童が歌詞 シンガーに託す

 東日本大震災で被災した福島県相馬市へ花の種を贈る活動をしている島根県江津市桜江町の桜江小で8日、震災を考える集会があった。被災地で支援活動をする鳥取市出身のシンガー・ソングライターhacto(はくと)さん(39)=埼玉県川口市=を招き、児童が被災地に寄せた詩を託した。

 集会には、全校児童約120人と地域住民約30人が集まった。1年生が育てたアサガオの種をhactoさんに手渡し、4年生が考えた詩を紹介した。支え合うことの大切さを訴える詩で、今後hactoさんが曲を付け、復興ソングとして被災地で披露する。

 同小の4年生22人は「被災地のために何かしたい」と、1月から花の種を集める活動を始め、市民から100袋以上の種を集めた。石橋邦彦教頭が種を届けるため、2月16日に相馬市を訪れた際、支援活動していたhactoさんと出会い、同小への訪問が決まった。

 hactoさんは「今、被災地に必要なのは心の支援。みんなが歌いやすいような曲に仕上げて、絆を深めたい」と話していた。(浜岡学)

(2013年3月9日朝刊掲載)

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