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中国地方の避難者1993人 震災2年 1年前より254人増

 東日本大震災の被災地から中国地方5県に避難したり、生活の拠点を移したりした被災者は、8日までの各県などのまとめで計1993人となることが分かった。1年前と比べ254人増えている。

 県別では、岡山が920人で最も多く、広島576人▽鳥取205人▽山口163人▽島根129人。岡山で251人、広島で44人、鳥取で10人増えた。山口は39人、島根は12人減った。

 広島への避難者を避難元でみると、福島県が318人で最も多い。宮城134人、岩手24人と続く。東北3県で計476人と全体の8割を超える。

 避難者数が最多の岡山は、関東を中心に3県以外からが184人増えたのが目立つ。岡山県危機管理課は「自治体、市民団体の支援や交流イベントが口コミで伝わり増えているようだ」と分析する。

 公立小中高校に転入している児童・生徒数は未集計の鳥取を除く4県で計350人。広島101人▽山口38人▽岡山185人▽島根26人―だった。

 公営住宅の入居者数は計416人。1年前に比べ94人減少した。鳥取を除く4県は、県営住宅の新しい入居の受け付けを締め切っている。(新本恭子)

(2013年3月11日朝刊掲載)

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