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「ヒロシマ・アピールズ」ポスター 被爆2世澁谷さん制作 7月18日に作品公開

 核兵器廃絶や平和の尊さを国内外に訴える今年の「ヒロシマ・アピールズ」ポスターの制作者に被爆2世でグラフィックデザイナーの澁谷(しぶや)克彦さん(62)=東京都目黒区=が決まった。主催する日本グラフィックデザイナー協会広島地区、広島国際文化財団、ヒロシマ平和創造基金が17日、発表した。作品は7月18日に公開される。

 澁谷さんは東京都生まれ。大手化粧品メーカー資生堂の宣伝部員として数多くの広告やブランドイメージづくりを手掛けた。現在、フリーで活動するとともに女子美術大(本部・東京都杉並区)の教授を務める。

 この日、広島市役所で記者会見した主催者を通じてコメントを寄せた。陸軍将校だった父親が原爆投下直後の広島に入り事後処理に当たったが、家族に体験を語らなかったエピソードを紹介。「重いテーマでプレッシャーを感じる」としつつ制作に意欲を見せた。

 ポスターは今回で22作目。2千部を刷り市内の市立中高などに配るほか、原爆資料館(中区)や市現代美術館(南区)で販売する。(永山啓一)

(2019年4月18日朝刊掲載)

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