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核廃絶賛否 スマホで確認 「議員ウォッチ」 国会議員の回答表示

 非政府組織(NGO)核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))の川崎哲(あきら)国際運営委員たち有志チームが19日、国会議員それぞれの核兵器禁止条約に対する考え方を閲覧できるスマートフォン用サイト「核兵器Yes or No!? 議員ウォッチ2019」を開設した。国会での論議の活性化につなげるのが狙い。

 1月末、衆参両院の全議員に、全ての国に条約締結を迫る「ヒバクシャ国際署名」への賛否や理由をメールや手紙で尋ねた。開設までに11%の80人が回答し、賛同79人、不賛同1人。サイトは五十音順や政党別、選出地域がある都道府県別などで、各議員の回答の有無や内容が分かるようにした。

 利用者が各議員の情報欄のアイコンをタッチし、メールやツイッターで意見を送ったり、事務所に電話したりする機能も付けた。新たな回答があれば情報を更新。夏の参院選に立候補を予定する新人や元職にも自らの立場を入力、発信するよう呼び掛ける。都道府県知事の署名への対応や、政府に対する市町村の意見書の提出状況も閲覧できる。

 川崎氏は東京都内で記者会見し、「禁止条約を通じた核廃絶を求める声があるのに国会での議論はあまりに低調だ。議員への働き掛けに活用してほしい」と強調。メンバーの一人で兵庫県宝塚市の大学院生の安藤真子さん(24)=広島市東区出身=も「核兵器はイエスかノーか、スマホ世代が考えるきっかけにもなれば」と話した。

 スマホ用サイトはhttps://giinwatch.jp/(田中美千子)

(2019年4月20日朝刊掲載)

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