×

ニュース

核廃絶の願い訴える NPT準備委前に盈進高生

 米ニューヨークでの核拡散防止条約(NPT)再検討会議準備委員会に派遣される盈進高(福山市千田町)の生徒3人が、市役所を訪ね、枝広直幹市長に「核兵器廃絶の願いを訴える」と意気込んだ。

 派遣されるのは3年上原萌さん(18)、2年石田祥子さん(16)、1年酒見知花さん(15)。3人は29日~5月4日、ニューヨークに滞在。同委員会を傍聴し、国連本部でスピーチをする。

 3人は核兵器廃絶の街頭署名などの活動をしてきた。曽祖父が被爆者の上原さんは「被爆者や家族が持つ苦しみや不安を伝えたい」、石田さんは「被爆者の平和を希求する思想を世界に発信する」、酒見さんは「被爆者の話が聞ける最後の世代。今動かなければいけない」と、それぞれ抱負を語った。枝広市長は「多くの人に思いを伝え、共感の輪を広げて」と激励した。

 同校は県内外の3校と2008年から核兵器廃絶の署名活動を実施。14年度から計8人が同会議に際して派遣されている。(高本友子)

(2019年4月23日朝刊掲載)

年別アーカイブ