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核軍縮議論へ 広島知事訪米 25日から

 広島県の湯崎英彦知事は25日から5月3日まで、米国を訪れる。29日にニューヨークの国連本部で始まる核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会に出席。核兵器廃絶を願う被爆者の思いをアピールし、核軍縮の方策などについて話し合う。

 準備委は29、30日に傍聴する。会場の国連本部で29日、核軍縮の道筋を探るシンポジウムを県主催で開き、各国の研究機関の研究者たちと核抑止論を巡る考え方などを議論する。

 29日には、アントニオ・グテレス国連事務総長、2017年のノーベル平和賞を受けた非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN(アイキャン))のベアトリス・フィン代表との会談も予定している。

 準備委に先立つ26日にはワシントンで安全保障の戦略分析をする米戦略国際問題研究所を訪れる。1日にもワシントンで米シンクタンクの会議に出席。核兵器を巡る世界36カ国の取り組みを採点した「ひろしまレポート」を題材に、研究者や政府関係者と議論する。

 17年11月に3期目の任期に入った湯崎知事の海外出張は6回目。今回の費用は、同行の職員5人を含めて1500万円を見込む。

(2019年4月24日朝刊掲載)

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