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岩国 騒音・苦情相次ぐ 訓練控え艦載機活発化か 基地周辺

 米軍岩国基地(岩国市)周辺で今月、騒音の悪化で市に苦情が殺到している。特に23日は基地南側の尾津町で166回の騒音を測定し苦情は139件に上る。いずれも今年1日当たりで最多。山口県や市でつくる協議会は24日、基地に騒音軽減を申し入れた。

 市によると1~23日、尾津町では計868回の騒音を計測し既に前月の1・8倍となった。日別では23日に続いて17日91回▽22日86回▽16日76回―の順に多く、22日は午前9時台に電車通過時のガード下に相当する100デシベルを記録。騒音に関する苦情も計525件に上り、既に前月の2・4倍となった。土日は騒音、苦情ともに少ない。

 例年5月ごろに硫黄島(東京都)で原則行われる陸上空母離着陸訓練(FCLP)を控え、空母艦載機の活動が活発化している可能性がある。市は17、18、23日、基地に騒音軽減を申し入れていた。

 24日は県や岩国など2市2町でつくる県基地関係県市町連絡協議会として基地に要請。基地は「全ての航空機の運用は任務遂行上、不可欠。騒音がもたらす地元への不都合は遺憾だ」と回答した。(松本恭治)

(2019年4月25日朝刊掲載)

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