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「はだしのゲン」 愛伝えたい 松江の劇団幻影舞台 28日に大賞記念公演

 松江市民たちでつくる「劇団幻影舞台」が、漫画「はだしのゲン」を題材にした演劇を、28日午後2時から同市殿町の島根県民会館で上演する。昨年9月の「しまね演劇コンクール」で大賞を受賞した記念公演で、団員たちは本番に向け、厳しい稽古を重ねている。

 劇は約1時間15分。広島に原爆が投下されるまでの、主人公ゲンと家族の姿を描く。当日は団員13人と、親交がある雲南市の劇団おばば座メンバーも加えた計17人が出演する。

 主宰する清原眞さん(70)=松江市春日町=は、2013年に同市教委が「はだしのゲン」を閲覧制限したのを受けて朗読劇の台本を書き、県内外で上演してきた。新たに台本を書いて演劇化し、初上演した昨年のコンクールでは、観客100人による投票で、5団体の中から大賞に選ばれた。

 稽古では、清原さんが「竹やりひとつの持ち方までしっかり意識して」と団員に呼び掛け、細かな動きまで念入りに確認。「はだしのゲンに描かれた家族愛、夫婦愛、兄弟愛を伝え、大賞にふさわしい公演にしたい」と意気込む。

 入場料は一般1500円(当日)、高校生以下無料。同会館☎0852(22)5502。(高橋良輔)

(2019年4月25日朝刊掲載)

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