[令和へ] 新元号に平和の願い 市女卒業生15人が同窓会
19年5月5日
改元を前に、広島市立第一高女(現舟入高)の卒業生15人が広島市内で同窓会を開いた。戦争や被爆、原爆で肉親を失った体験を振り返りながら「令和を平和な時代に」と願った。
被爆時に4年生だった24期生で、今年90歳になる。毎年同窓会を開いているが、新時代への期待から今回は「令和記念」と位置付けた。同期会会長を務める掛井千幸さん(89)=東広島市=が「令和」としたためた色紙を用意し、記念撮影した。
爆心地近くの旧天神町(現中区)に住んでいた掛井さんは原爆に両親を奪われた。「昭和は勉強もできず本当に苦労した。次の世代で繰り返すことがあってはならない」と話した。
市女では、建物疎開作業中の1、2年生や教職員ら計676人が犠牲になったが、休みだった4年生は8割以上が生き延びた。市女の1年生だった妹を亡くした浜本市子さん(89)=中区=は「令和の日本も、戦争が絶対にない国であってほしい」と力を込めた。(桑島美帆)
(2019年4月29日朝刊掲載)
被爆時に4年生だった24期生で、今年90歳になる。毎年同窓会を開いているが、新時代への期待から今回は「令和記念」と位置付けた。同期会会長を務める掛井千幸さん(89)=東広島市=が「令和」としたためた色紙を用意し、記念撮影した。
爆心地近くの旧天神町(現中区)に住んでいた掛井さんは原爆に両親を奪われた。「昭和は勉強もできず本当に苦労した。次の世代で繰り返すことがあってはならない」と話した。
市女では、建物疎開作業中の1、2年生や教職員ら計676人が犠牲になったが、休みだった4年生は8割以上が生き延びた。市女の1年生だった妹を亡くした浜本市子さん(89)=中区=は「令和の日本も、戦争が絶対にない国であってほしい」と力を込めた。(桑島美帆)
(2019年4月29日朝刊掲載)