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500の灯で震災犠牲者を追悼 広島で集い

 東日本大震災による犠牲者を追悼する集いが11日夜、広島市中区の原爆ドームの対岸であった。キャンドル500本をともして描き出した「3・11」の文字に、約400人が震災を忘れず、支援を続けることを誓った。

 紙製の覆いには事前に、市民が被災地への応援メッセージを書き込んでいた。この日は覆いをキャンドルにかぶせ、元安川の親水テラスに並べた。暗闇に明かりがともると、参加者が互いに手をつなぎ、黙とうした。

 会場には、市内で避難生活を送る被災者の姿もあった。茨城県ひたちなか市を離れて西区の夫の実家で暮らす主婦益成洋子さん(28)は、長女の一葉ちゃん(4)と参加。「震災時の恐怖は今も消えないが、娘にあの日の出来事を少しずつ伝えていきたい」と決意を新たにしていた。

 集いは昨年に続いて2回目。広島市内のNPO法人や市民団体などでつくる実行委員会が企画した。(和泉恵太)

(2013年3月12日朝刊掲載)

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