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広電本社前に平和と震災復興願う碑 広島

 爆心地に近い相生橋(広島市中区)で被爆した路面電車の敷石が記念碑になり、広島電鉄(同)の本社ビル前に設置された。除幕式が11日あり、社員が恒久平和と東日本大震災からの復興を願った。

 石は縦約50センチ、横約40センチの花こう岩で、平和を願う観音像と「広島より」という意味の英語が彫られている。各国に被爆石を贈る活動をしている市民団体「ひろしま・祈りの石の会」が敷石を広電から譲り受け、加工して贈った。

 式には広電社員たち約40人が参加し、同会の梅本道生会長代行と椋田昌夫社長が除幕した。椋田社長は「広島は原爆後の焼け野原から復興した。震災の被災地に勇気が伝わってほしい」と話していた。(山本賢二朗)

(2013年3月12日朝刊掲載)

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