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核禁止条約 署名・批准を 日本被団協 日本軍縮大使に要請

 日本被団協の木戸季市(すえいち)事務局長(79)と浜住治郎事務局次長(73)は4月30日、米ニューヨークの国連日本政府代表部で高見沢将林軍縮大使と面会した。「核兵器と人類は共存できない。廃絶に向け勇気ある一歩を」と要請書を手渡し、核兵器禁止条約への署名と批准を求めた。(ニューヨーク発 明知隼二)

 面会は冒頭を除き非公開。高見沢氏は「禁止条約を巡る意見の食い違いがある中で、核兵器のない世界という目標にどう向かうかだ」とし、当面は同条約に署名・批准しない政府方針を改めて説明した。

 面会終了後、木戸氏は報道陣の取材に「原爆が人間に何をもたらすかを出発点にすることが、被爆国の立場を取るということだ。(国際)情勢の話ばかりでは、問題が解決しない方向に向かっているようで耐えられない」。浜住氏も「現実的にと言うが、現実は私たちの体に染み付いた原爆被害だ」と話した。

 2人は核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第3回準備委員会に出席するためニューヨークを訪れている。この日は、日本原水協の土田弥生事務局次長(62)も禁止条約への署名・批准などを要請した。

(2019年5月2日朝刊掲載)

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