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現代アート拠点開設 3日尾道 商店街にギャラリー

 尾道本通り商店街に3日、現代アート作品を集めたギャラリー「ULTRA(ウルトラ)」がオープンする。同市百島を拠点とする現代アート作家柳幸典さん(60)が内部デザインを監修し、地域と現代アートが触れ合う拠点を目指す。

 「旧絵のまち館」を改装した鉄骨2階建て延べ約260平方メートル。柳さんは「壁や天井を極力取り除き、シンプルな空間にした」と話す。

 オープン時の展示は、着色した砂で描いた紙幣をアリが侵食する柳さん自身の作品や、被爆者の遺品を撮影した写真家石内都さんの作品など20点。いずれも尾道市出身で、医療機器メーカー「テルモ」の会長を務めた中尾浩治さん(72)の所有作品という。

 1階にはカフェバーも設ける。2日のレセプションには約30人が参加した。中尾さんは「気軽に現代アートに親しんでほしい」と呼び掛けている。3~5日は午前11時から午後5時まで営業。その後は週4日程度の営業を予定する。入場無料だがワンドリンクオーダーが必要。(村島健輔)

(2019年5月3日朝刊掲載)

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