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お盆期間中の原爆資料館 開館時間延長を検討 混雑対策

 原爆資料館(広島市中区)本館をリニューアルオープンした後の皇位継承に伴う大型連休中に、混雑で入場を制限する事態になったことを受け、市は今夏のお盆期間中の開館時間を延長する検討を始めた。多くの来館が予想されるため。松井一実市長が10日の記者会見で明らかにした。

 8月の資料館の開館時間は午前8時半から午後7時で、既に原爆の日の6日と前日の5日は閉館を午後8時としている。これに加えて、8月中旬の数日間、閉館時間を延ばす見込み。今後、指定管理者の広島平和文化センター(中区)のほか、警備会社や清掃会社とも協議して決定する。

 4月27日からの10連休中の入館者は前年同期比62%増の10万5181人。29日には入館まで最長2時間待ちの行列ができ、入場を制限した。5月3~5日は閉館を午後8時まで延長し、混雑が和らいだという。

 このほか来場の分散を図るため、松井市長は「資料館のホームページでの混雑日の予想や混雑状況の動画配信の周知にも努めたい」と述べた。(永山啓一)

(2019年5月11日朝刊掲載)

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