×

ニュース

復興支援 人材育成が鍵 広島でシンポ

■記者 村島健輔

 紛争後の復興支援を担う人材育成について意見交換するシンポジウムが20日、広島市中区の広島国際会議場であった。内外の人材育成機関の研修担当者が現状や課題を報告。120人が聞き入った。

 米国に本部を置く非政府組織(NGO)国際移行期正義センターのパトリシア・カラム副部長は「平和構築の現場では新しい課題が次々出ている。現場からの情報を生かし、即応性の高いカリキュラムづくりが必要だ」と指摘した。

 スウェーデン政府の外郭団体フォルケ・ベルナドッテ・アカデミーのヨーナス・アルベロート副所長は「知識や技能だけでなく、自信を与えることも重要」と話した。

 シンポは広島大の広島平和構築人材育成センターが主催した。篠田英朗事務局長(広島大准教授)は、外務省の委託を受けて2007年度から取り組んでいる人材育成事業について、海外での研修など実践的な内容を重視していると説明した。

(2009年3月21日朝刊掲載)

年別アーカイブ