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広島市に原爆関連4作品のDVD寄贈 広島テレビ開局50年事業

 広島テレビ(広島市中区)は12日、これまで制作した原爆関連のドキュメンタリー番組4作品を収めたDVD「ヒロシマを伝える」を、広島市に100枚寄贈した。開局50周年事業の一環。市立の中学、高校、大学や図書館などで活用される。

 建物疎開作業中だった旧制広島二中(現観音高)の1年生が全滅した悲劇を振り返る「碑(いしぶみ)」(1969年放送)、日本画家の故平山郁夫が被爆体験を語った「家路」(77年)は、ともに文化庁の芸術祭で優秀賞に選ばれた。

 日本民間放送連盟賞の最優秀賞を獲得した「チンチン電車と女学生」(2003年)と「消えた町並みからのメッセージ」(05年)の2作品も収めた。

 三山秀昭社長がこの日、市役所に松井一実市長を訪ね、DVDを手渡した。同社は県内の学校や国会図書館、国連機関にも寄贈する。(下久保聖司)

(2013年3月13日朝刊掲載)

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