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　米軍岩国基地（岩国市）の機能強化に反対する市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は１４日、岩国に移転した空母艦載機による陸上空母離着陸訓練（ＦＣＬＰ）の事前集中訓練の禁止などを国や米軍に求めるよう、市に申し入れた。

　桑原清共同代表たちが市役所を訪れ、山中法光基地政策担当部長に要請書を手渡した。文書ではＦＣＬＰ前の集中訓練で基地周辺の騒音被害が深刻化していると強調。禁止とともに、仮に実施される場合は時期や内容の事前通告を求めるべきだと主張した。

　山中担当部長は「ＦＣＬＰ前の集中訓練は通常訓練の一環であり、住民生活への影響が認められる場合は国や基地へ申し入れるなど適切に対応したい」と述べた。今回のＦＣＬＰは東京都の硫黄島で９日に始まり、１９日まで予定されている。

（２０１９年５月１５日朝刊掲載）