騒音70デシベル超え250回 島根県西部1・2月の米軍機飛行
13年3月15日
島根県西部で相次ぐ米軍機の低空飛行訓練について県は13日、昨年12月に西部の3市2町へ無償貸与した騒音測定器9台と浜田市が設置した1台による1、2月の観測結果を明らかにした。騒がしい街頭の音量に相当する70デシベルを超えた回数は計250回、最多の浜田市では109回を記録。新年度、国に訓練中止を訴える際に被害を客観的に裏付けるデータとする。(樋口浩二)
浜田、益田、江津市と川本、邑南町の計10カ所に設置している測定器の記録が70デシベルを上回った回数を計測した。
3市2町の内訳は多い順に、浜田市109回▽益田市56回▽邑南町51回▽江津市31回▽川本町3回―だった。1月が3市2町で99回だったのに対し、2月は約1・5倍の151回と増加した。
全250回のうち騒音値が最大だったのは2月8日午前9時ごろの邑南町日和公民館で、騒がしい工場の中の音量に匹敵する89・3デシベルに達した。
「70デシベル超え」を記録した騒音の発生時間帯は午前8時台から午後10時台で、昼夜の境なく低空飛行が実施されている実態も浮き彫りになった。
また県はこの日、2012年の住民による低空飛行の騒音苦情と目撃件数を公表した。計562件と240件だった11年の約2・3倍に増えた。消防防災課は「深刻な被害が明確に示されている。粘り強く、国に訓練中止を訴えていく」としている。
(2013年3月14日朝刊掲載)
浜田、益田、江津市と川本、邑南町の計10カ所に設置している測定器の記録が70デシベルを上回った回数を計測した。
3市2町の内訳は多い順に、浜田市109回▽益田市56回▽邑南町51回▽江津市31回▽川本町3回―だった。1月が3市2町で99回だったのに対し、2月は約1・5倍の151回と増加した。
全250回のうち騒音値が最大だったのは2月8日午前9時ごろの邑南町日和公民館で、騒がしい工場の中の音量に匹敵する89・3デシベルに達した。
「70デシベル超え」を記録した騒音の発生時間帯は午前8時台から午後10時台で、昼夜の境なく低空飛行が実施されている実態も浮き彫りになった。
また県はこの日、2012年の住民による低空飛行の騒音苦情と目撃件数を公表した。計562件と240件だった11年の約2・3倍に増えた。消防防災課は「深刻な被害が明確に示されている。粘り強く、国に訓練中止を訴えていく」としている。
(2013年3月14日朝刊掲載)