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上関原発計画阻止へ連携確認 山口での反対団体集会に230人

 上関原発計画の現状と、中国電力が反対派住民を相手に起こした損害賠償訴訟について考える集会が13日、山口市の県労働者福祉文化中央会館であった。約230人が参加し、計画阻止や被告の祝島島民らの支援に向けて連携を確認した。

 昨年の知事選と衆院選で落選した環境NPO法人所長の飯田哲也氏(54)が講演。「巨大な東京電力が制御できない原発事故。中電には対処はできず、先見のある企業なら中止するべきだ」と指摘。予定地の埋め立て免許延長の判断を先送りした県の対応も批判した。

 中電は埋め立て工事を妨害されたとして、祝島島民ら4人に約3900万円の損害賠償を求める訴訟を山口地裁に起こしている。集会を主催した「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の清水敏保代表(58)は「きれいな海を守りたいとの思いだけ。勝訴も計画阻止も勝ち取りたい」と協力を呼び掛けた。

 県庁ではこの日午後4時半ごろから、反対派の住民約200人が中庭に集結。管理規則に基づく県職員の退去要請にも応じず「原発要らない」「知事辞めろ」などと約2時間にわたり抗議活動を繰り広げた。(久保田剛)

(2013年3月14日朝刊掲載)

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