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ミクロネシアの閣僚が原爆資料館見学 被爆者に共感

 ミクロネシア連邦の政府で運輸や通信などを担当するフランシス・イティマイ大臣(46)が13日、広島市中区の原爆資料館を見学した。米国の核実験場だったビキニ環礁があるマーシャル諸島共和国の隣国で、核被害に強い関心を持つイティマイ氏は「ヒロシマと協調して核廃絶を実現させたい」と話した。

 イティマイ氏は原爆慰霊碑(中区)に花を手向けた後、前田耕一郎館長の案内で約1時間かけて資料館を回った。

 ミクロネシア連邦の東1500キロに、マーシャル諸島共和国はある。ビキニ環礁では1940~50年代、米国の核実験で大勢の住民が被曝(ひばく)した。イティマイ氏は「私の国にも放射線の影響とみられる症状を訴える人がおり、原爆被爆者の痛みはよく分かる」と話していた。

 イティマイ氏は笹川平和財団(東京)の招きで来日した。

(2013年3月14日夕刊掲載)

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