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広島市上空にオスプレイ 目撃相次ぐ 県、国に訓練中止要請

 広島県は17日、米軍の垂直離着陸輸送機オスプレイとみられる機体が広島市内の各地の上空で目撃されたとして、事実を解明した上で住民に不安を与える飛行訓練を中止するよう、中国四国防衛局に申し入れた。

 県によると目撃情報はいずれも15日で、電子メールなどで計9件が寄せられた。内訳は安佐南区6件、安佐北区2件、中区1件。中区は平和記念公園の上空で、中区での目撃情報は珍しいとしている。

 中国新聞記者も15日午後5時半ごろ、中区土橋町の上空で目撃した。2機がごう音とともに北東から南西方向に飛び去った。

 県は16日にも防衛局に同様の要請をした。廿日市市の市民団体「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県住民の会」の坂本千尋共同代表(66)は「平和都市・広島の上空を飛ぶのは許せない。住民の不安をかき立てる飛行を止めるよう訴え続けてほしい」と話した。

(2019年5月18日朝刊掲載)

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